坂本龍馬史乗(3) 慶応3年(皇紀2527年)11月15日夜(午後8時頃)、京都河原町三条下ル(蛸薬師通)の醤油商・近江屋井口新助宅母屋二階で、龍馬(変名:才谷梅太郎)は中岡愼太郎(陸援隊々長 変名:横山勘蔵)、下僕の山田藤吉(元力士:雲井龍)と共に斬殺された。 この日の夕刻、龍馬からの書面を受け取った中岡は、縞の羽織に銘仙の着物、暑寒平の袴を着けて出掛けて行ったという。 会津藩吏に捕えられた者たちの引き取りについて話し合っていた処、「十津川郷士」を名乗る訪問者があり、藤吉が受け取った名札を持って二階に上がると、刺客はその後ろについてきて藤吉を斬り下げ、そのまゝ疾風の如く龍馬・中岡の居た座敷 …
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