「キレイ!」 「カッコいい!」 お城を訪れる観光客の多くは、こんな言葉で天守を愛でます。確かに天守は雄大で、潔くて、格好いい。日本人の美意識をくすぐります。いったい天守のどんな要素が、私たちの心を震わせるのでしょう? その「格好よさの源」は、天守の「破風(はふ)」のつくりにあります。 破風とは、屋根の端にある山形の部分のこと。神社仏閣や現在の住宅でも目にするこのつくりは、風や雨・火災から屋根と建物を守るために必要な構造です。 破風が建物の保護のために必要ということは理解できますが、それにしては数が多すぎます。天守の構造上、破風をたくさんつくる必要があるのでしょうか? 天守のつくりから、破風の必 …
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