石垣は、天守のように華やかな存在ではありませんが、近世城郭にとって必要不可欠な重要構造のひとつです。その石垣の元となる石材は、例えば大阪城の場合には六甲山系の山々や瀬戸内海の島々から、江戸城の場合には伊豆半島の東海岸から主に供給されました。前回の記事では、大阪城石垣の採石場である小豆島の石切丁場についてご紹介しています。 今回は、城の礎ともいえる石垣がどのように運ばれ、どのように築かれたのかを大阪城を例にご紹介します。 大阪城の石垣に使われた石材の総数は、100万個を超えるといわれています。このように大量の石材を、城からはるかに離れた石切場からどのように運んだのでしょうか。 瀬戸内海の島々にあ …
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