お城カタリストの城語り

日本には現在もかつての姿をとどめている城が12箇所あるという。古くは国府の守備の拠点として、そして武士の時代には、武士の居住地と敵からの侵入を防ぐためのバリケードとして作られた日本の城は、やがては政治の拠点としてその役割を変えてきた。シリーズ「お城カタリストの城語り」は、お城カタリストの野口紀美氏が、城の歴史にスポットを当て、我が国の歴史や文化を分かりやすく解説する。

城を通して考える 東京オリンピックと戦後復興

2回目の東京オリンピックまで、あと1年ほど。テレビではオリンピックにまつわるCMも増えて、競技の観戦チケットの当選結果で一喜一憂する人々の街頭インタビューの様子も紹介されました。モノや情報にあふれた現在の私たちでもこの熱狂ぶりなのですから、1回目の東京オリンピックの興奮は想像を超えるものがあるかもしれません。今回は、この1回目の東京オリンピックの時代を、城を通して振り返ってみたいと思います。 かつて日本には、大小さまざまな4万から5万の数の城があったと言われています。その中で、江戸時代から現在まで残った現存天守のある城は、全部で12城。桜の名所で有名な弘前城や、現存天守で一番古いと言われる犬山 …

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