(タイトル画は、プラウダ創刊号) 「こんどの会談は不吉な結果をうみだすかもしれない。戦争の影が尾を曳いていて主要な連合諸国の意見がかくも分かれている時に会談をひらくのだから。 今度の戦争が前大戦よりももっと失望的な結果に終わるのではないかと考えるようになってきた。」と語ったのは、ヤルタ会談に赴く前夜のチャーチルであり、ドイツ分割問題の原則を引き延ばす作戦を講じた。 チャーチルとスターリンの不仲は、ヤルタ会談の期間中も繰り広げられて絶望感の漂う、誰にも繕うことのできない状況となっていた。 本来ならば、最悪の敵(である筈の)・ナチスを滅亡させた後、ドイツの処理について深く突っ込んだ論議を交わし …
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