神話の中にもある人情噺があります。主人公は、葛城のツブラの大臣という宮廷の実力者。 ある時、このツブラの大臣のもとに目の不自由な大王の皇子マヨワが息を切らしてやってきました。尋常でないその様子にツブラの大臣が理由を尋ねるとマヨワは、こう言いました。「御殿の床下で遊んでいたら、父上と母上の話す声が聞こえてきたのです。そしてとんでもない話を聞いてしまったのです。大王は、本当の父上でなく、本当の父上は、 罪を着せら大王に殺されていたこと。そして、その後、母は、大王に迎えられて后になったこと。私にとって、このことは不義であり、不実。逆上して、夜に寝所に忍び込み大王を殺して逃げてきたのです。」 ことの …
この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。
価格:月額1100円(税込)
ログインして閲覧する 会員登録して購入する