新作映画が出るたびに、どの映画を観ようか悩む人も多いのでは?シリーズ「シネマティック・ロンダン」では、フリーアナウンサーであり、映画パーソナリティーでもある津田なおみ氏による、おすすめ映画のレビューをいち早くご紹介します♪
「平成を振り返る」 令和になった際に、よくあちこちのイベントやテレビなどで特集として組まれていました。『糸』は、映画で平成をラブストーリーとともに振り返っていきます。 「縦の糸はあなた、横の糸は私~♪」 中島みゆきの名曲で、老若男女に歌われている「糸」をモチーフにし、平成時代に一番多くつけられた名前、男の子の「漣」と女の子の「葵」を主人公にした、完全オリジナルストーリー。平成史の変遷とともにすれ違いの恋が描かれます。 平成元年生まれの漣(菅田将暉)と葵(小松菜奈)。北海道に住む二人が淡い恋心を抱いたのは13歳の時でした。 美瑛の丘で待ち合わせをして、なんてことのない会話にときめく二人。 ところ …
日本では、藤井棋聖の話題で盛り上がっています。才能ある若者の活躍は心踊りますね。 さて、今回は、「将棋」とよく比べられる「チェス」をテーマにした実話が基になった作品です。 主人公も14歳のチェスの名手。藤井棋聖と重なる部分がたくさんあり、私はとても興味をそそられました。きっと皆さんの心にも響くでしょう。 将棋もチェスも盤の上で行われるゲームです。しかも、どちらも「チャトランガ」というインド発祥のボードゲームが起源といわれています。 チャトランガが西洋に伝わって進化したものが「チェス」で、東洋に伝わり中国で形が変わって、奈良時代に日本に入ってきたものが「将棋」として定着したとか。 ところが、チェ …
© AB Svensk Filmindustri, All rights reserved. さて、今回から新作映画をご紹介します。 なんと、スウェーデンからの贈り物です。スウェーデンと言えば、新型コロナの感染拡大に対してWHO(世界保健機構)の出したガイドラインに沿わずに、ロックダウンしないという大胆なやり方で挑んで注目を集めた国です。 休業の要請もなく、勤め人の出勤は経営者の判断次第。公共交通機関も、スーパーやカフェ、レストランも通常営業というやり方の是非をめぐっては、世界的な議論を呼んでいます。 そんなスウェーデンの映画と聞くと、大胆なコロナ対策のイメージより、なんとなくほっこりする優し …
さて、まだまだ映画館に行くのはちょっと抵抗がある…。そういう方、多いでしょう。映画館自体、感染対策はしっかりしています。常に換気され、アルコール消毒も入念に。ある識者の見解では、映画を見ている間はみんな、スクリーンに向かっているので、飛沫は飛ばないから大丈夫だろうって話もあります。ただ、コメディ映画で大笑いはマスク必須でしょうけどね。 と、いうことで、今回もDVDで楽しめるほっこりの映画をご紹介します。 1926年にA.Aミルンが息子クリストファー・ロビンの為に書いた児童書の『クマのプーさん』が初めて実写映画化されました。な~んだ。子供向けか…と思うなかれ。 なかなか、コロナ後のニューノーマル …
ようやく、日常が戻りつつありますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?映画館も再開されつつありますが、新作が公開延期ばかりだったので改めて、それぞれの映画が通常通り、公開されていくのはまだまだ先になりそうです。と、いうことで、今回もおうちで楽しめる2018年公開の作品をご紹介します。 挫折しても何度でも立ち上がり挑み続ける人物に、私達は感動を覚えますね。人の心が動くのは相手の本気の姿を見たときです。映画は、そんな主人公を創造し続け、エモーショナルに描くことで観客の心を掴んできました。しかも、それが実在の人物となるとなおさらです。 本作はテニスのスタープレーヤー、氷の男ボルグと炎の男マッケンロ …