江戸時代の大名たちは、みな城を構えていた訳ではありません。幕府は大名の家格に応じて「国持大名」・「国持並大名」・「城持大名」・「城持並大名」・「無城大名」と5つに分け、その中の「無城大名」には城を築くことを許しませんでした。その無城大名の住まいとしてつくられたのが「陣屋」です。 時代によって多少の前後はありますが、江戸時代には260あまりの藩がありました。その3分の1以上の100の大名家が無城大名だったと言われています。 陣屋は、基本的に軍事的な施設を設けることができませんでした。具体的には、天守はもちろんのこと、櫓や石垣、堀など防御力の高い設備を備えることができなかったのです。陣屋には、藩庁 …
この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。
価格:月額1100円(税込)
ログインして閲覧する 会員登録して購入する