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「歯周病ケアで心臓病予防とアンチエイジング」

今、医療の現場で口腔ケアが注目されているのはご存知でしょうか?

なんと、海外や日本の研究の結果、歯周病は、さまざまな全身の病気と関係していることがわかってきました。歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。

国立循環器病研究センターも歯周病と心疾患の関連を認め、情報提供をしているほどです。しかもお口のケアは、病気の予防を介してアンチエイジングにも効果があります。今回は、歯周病予防の方法を説明します。

お口のケアといえば、歯磨き。アメリカではFloss or Die(デンタルフロスか死か)という言葉があるとか。スウェーデンやフィンランドなど北欧でも歯科ケアは当たり前。高齢者でも自分の歯でしっかり食事がとれているのが普通です。日本でもお口のケアはメディアに取り上げられているし、同じくらいの成果があがっているのでは…と思われる方も多いかもしれません。実際、虫歯は減っていますが、厚生労働省「歯科疾患実態調査」の結果、4mm以上の歯周ポケットを有する人が40%以上というデータがあり、日本人の8割以上が歯周病にかかっていると言われています。

なぜ、日本ではまだまだお口のケアは進んでいないのか。それは虫歯や歯周病の捉え方に違いがあるからです。海外では、虫歯や歯周病を「感染症」と捉える考え方が広まっています。海外では虫歯のワクチン研究がなされているほどです。

日本では「歯科は異変を感じた時に受診する」のに対して、海外では「歯科は異変を感じる前に予防として受診する」という考え方に大きな違いがあります。このように日本では治療目的の受信に対して、海外では虫歯や歯周病を予防することが受診の目的となります。

ではなぜ、虫歯や歯周病を予防することが大切なのか。先ほども少し触れましたが、それは心臓病をはじめとした重大な疾患を予防できるからです。

歯周病菌は歯肉から血管内に入り、血液にのって移動します。そして歯周病菌は血管に炎症を起こし動脈硬化、大動脈瘤、狭心症、心筋梗塞をおこします。その証拠に疾患の部分の細胞検査をすると、歯周病関連菌が検出されているとの報告があります。

そんな怖い歯周病、どうすれば治療、予防できるのでしょうか。北欧の対策から見てみましょう。北欧の対策では、「歯ブラシ以外のフロスや歯間ブラシを使う」「定期的に歯科検診を受ける」、「キシリトール、フッ素入り歯磨き粉を活用する」です。北欧では予防歯科としての歯科受診率が80~90%を占めます。

フロスは虫歯予防、歯間ブラシは歯周予防に効果的です。しかし、使い方を間違っていたり、効果的に使用していなければ、歯科の健康に対する投資が活かせません。そこで、定期的に歯科検診を受けることで、磨き足りないところや、強く磨き過ぎて傷ついたところ、隠れた虫歯など診断やアドバイスを受け、歯と歯肉の検査や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けられます。

他にもキシリトールやフッ素入り歯磨き粉の活用がありますが、どれを使うのかにおいても歯科受診の時に相談ができます。  歯や歯茎の定期的なメンテナンスを受けるだけで歯の寿命が10年違うと言われています。味覚の秋の本格的到来の前に、一度歯科検診に行ってみませんか?

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