前稿で、『誰もが初めて見る「錦旗」の下』と述べたが、会津戊辰戦争の悲劇を一身に担ったと言えば、白虎隊が筆頭に挙げられるだろう。 すべてが16~17歳の少年たちがその主人公(中には、年齢を偽ってまで参加した者も居た)であり、飯森山での集団自刃は涙なしには語れない。 確かに、その場面が幕末の会津藩という特殊な時空で形成された日常の思想であったとしても、武士たる者は、一朝有事に際しては、主君のために身命を捧げることが、忠であり、孝である至大善事であると、幼少より家庭学堂に於いて教育され、心魂に徹していたであろうことを想起しなければならない。 それにしても、「錦旗」はどのようにしてその場に存在 …
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