日本国内の「情報源」に加えて、GHQという言葉を使うと理解が複雑になるため、敢えて「マッカーサー司令部内」と「米国本国(国務省)」と置き換えて、その奇怪な「マグマ」の胎動を追跡してみよう。 その経緯こそが、GHQ占領下の日本での新憲法作成前夜における悲喜劇を構成していた、主な原因であり、近衛公の歯軋りの主因でもあった。 「日本の惨禍(49)」―近衛文麿公の65日間(1)―(p.3 18行目~20行目)で述べた通り、近衛公への憲法改正の委嘱に関するGHQの豹変は、「東久邇宮内閣崩壊総辞職によって消滅した」のでなく、「近衛側通訳の誤訳」でもなかったのであり、日本側の都留重人と木戸幸一の暗躍に …
この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。
価格:月額1100円(税込)
ログインして閲覧する 会員登録して購入する