前稿迄でも触れたが、「シベリア出兵」と言えば「干渉戦争」が代名詞のように語られているので、その背景を改めて振り返ってみたい。 「シベリア出兵」は第一次世界大戦の延長線上にあり、日本は1914年8月23日にドイツへの宣戦布告をして参加したのだが、10月にはドイツ領南洋諸島(赤道以北)を、11月には青島を占領して1914年末には日本の「大戦」は事実上終わっていた。 第一次世界大戦の発端となったセルビア人による皇位継承者暗殺事件に対する宣戦布告を行なったオーストリア(1914年7月)と、同じスラブ系のセルビア人を座視できないと考えたロシアに宣戦布告した(同年8月)ドイツが「同盟国」であり、露英仏日 …
この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。
価格:月額1100円(税込)
ログインして閲覧する 会員登録して購入する