―ヤルタ会談(1)― クリミヤ半島南端に位置し黒海に臨む海岸保養地として有名であった「ヤルタ」の語源は、「岸辺」を意味する語で、古代ギリシア人たちによって開かれた町であり、上陸に際して安全な岸(γιαλος / yalos )を求めたギリシャの船乗りによって築かれたと言われている。 南は黒海と接し、森林に取り囲まれ温暖な地中海性気候であり、現在では、黒海沿岸で屈指の保養地として知られている。 1920年、ウラジミール・レーニンは「クリミアの労働者の療養のために使用するにあたって」との布告を発し、この地域をきらびやかで高級なリゾート地から疲れたプロレタリア労働者のための療養の地へと作り変える …
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