―済南事件― 昭和3年(1928年)5月3日午前9時半頃、中国山東省の済南における国民革命軍の一部による日本人襲撃事件、および日本の権益と日本人居留民を保護するために派遣(第二次山東出兵)された日本軍と、北伐中であった蒋介石率いる国民革命軍(南軍)との間に起きた武力衝突事件。 昭和3年1月上旬、再び国民革命軍の総司令に就任した蒋介石は、2月馮玉祥、閻錫山と北伐に関する協議を行って北伐軍を編成し、4月7日、国民党は北伐を宣言した。4月12日、韓荘、台児荘の線を占領していた山東軍は敗れ、戦乱はふたたび山東省に及ぼうとした。 済南は主要な商業都市であり、日本人を中心として多くの外国人が居住しており …
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