―尼港事件(1)― 「日本の惨禍」と題して、「被害者としての日本史」を振り返ります。 よく、「侵略戦争」「世界や近隣国に迷惑をかけてきた日本」という言葉を耳にしますが、その評価が正しいのかも含め、各事件の詳細を掘り下げながら、惨禍の因果を検証して、あまり知られていない被害史を思い返します。 まず尼港事件だが、ロシア内戦中の1920年(大正9年)3月から5月にかけて、アムール川の河口にあるニコラエフスク(尼港:現在のニコラエフスク・ナ・アムーレ)で発生した、赤軍パルチザンによる大規模な住民虐殺事件で、本論の前に背景をも遠回りもしながら、述べさせて頂く。 直接関係があると指摘されている「シベ …
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