建設経済新聞社 since 1957 京都から発信する論壇マガジン

１２月２３日東大阪市の枚岡神社でお笑い神事が行われます。今年は、コロナの関係で、例年は、たくさんの人が参加されて密になるため、バーチャルで配信されるようです。 枚岡神社は、河内国の一宮の神社で、お祭神は祝詞の神様であるアメノコヤネノミコトです。この神事は、正式な名称は、注連縄掛神事であり、通称お笑い神事と呼ばれているものです。神事としては、注連縄掛を行った後に３回、ワッハハと笑うものですが、その後、参拝者全員で、２０分間笑い続けます。この２０分が大変なのです。 ２０分笑い続けることは、はっきりいって苦しいです。でも、皆で笑い続けると心も身体も暖かくなり、幸せな気分で新年を迎えれるような気持ちに …

１１月２３日は、日本の収穫祭。今年収穫したお米を神様に捧げて、お祝いをする日。新嘗祭と言われています。この日は、勤労感謝の日で祝日。働いている大人に感謝をする日と小学生の時に習いました。しかし、この日は、戦前まで、新嘗祭の日でした 。戦後、ＧＨＱは、日本の神道で一番大切な日であった、新嘗祭をなくしました。そして、なぜか、この日は、勤労感謝の日になったのです。日本の収穫祭が消されてしまったのです。 新嘗祭は、今年に収穫したお米を神様に捧げる日です。だから、戦前は、新嘗祭が終わるまで新米を口にすることはありませんでした。収穫したお米は、まずは神様に食していただいてから、私達がいただく。そんな習慣が …

西欧の神様と日本の神様の違いはというと？西欧の神様は、万物の創造主だけど、日本の神様は違うということ。日本の神話の古事記に最初に出てくる神様は、アメノミナカヌシノカミ。天之御中主神と書きます。字のごとく、天の真ん中の主の神なのですが、創造主ではありません。 神話の中では、成ると書かれています。現れるのです。姿が見えない神様で、すぐに消えてしまいます。次に現れるのは、タカミムスヒノカミ、カミムスヒノカミで、高御産巣日神、神産巣日神と書きます。ムスヒという言葉がついているこの神様達。ものを生みだす力を持った神様だと言われています。この神様たちも姿は見えずに現れては、すぐに消えてしまいます。 ここま …

１０月、神無月もあと数日。でもそれは新暦のお話。旧暦では、１１月１５日から１２月１４日までが、神無月なのです。神様の世界では、旧暦が標準。なので、神様が出雲に集まるのもまだ、少し先の話です。神様が出雲に集まるため、日本中に神様がいなくなるため、神無月と呼ばれています。逆に出雲の地では、神様が集まってくるので神在月と言います。日本中の神様が出雲に集まってくると言われていますが、実は例外があるのです。出雲には、出かけられない神様がいるということです。その神様の名前は、タケミナカタと言います。何故、出雲に出かけられないかというと、出雲だけではなく、いまいるところから出ることができないのです。何故、そ …

約束をしたのに、待っていてといわれたので待っているのに、待ちくたびれてしまった。たいていの場合、待っているのは女性で、待たしているのは男性です。２１世紀でも、よく耳にします。女性がブチ切れて、男性が平謝りで、なかなか許してもらえず、恋愛関係に危機がやってきた。そんな感じです。このことは、神々の時代でもあまり、変わらないようです。 雄略天皇の時代、遊びに出かけた先の河原で着物を洗ってい幼い乙女に出会います。その美しい姿に見惚れて、天皇は、「お前は誰の子か？」そう尋ねました。乙女は「引田部の赤猪子です。」そう答えます。天皇は赤猪子へ「もう少し、大きくなったら宮中に呼び寄せるから、あなたは大人になっ …