【プレサンス元社長冤罪事件】 今回お話を伺うのは、「第二の村木事件」とも呼ばれる、㈱プレサンスコーポレーション元社長冤罪事件の当事者として有名な山岸社長その人である。様々なマスコミにも取り上げられ、自著『負けへんで!』の中でも地検特捜部の驚くべき取り調べの実態が赤裸々に綴られている。 248日も拘留され、自ら作った一部上場企業を失うこととなった氏が、どうやって立ち直ったのか、新たな会社で何を目指そうとしているのか。興味深くインタビューに臨んだ。 【ウェイクサーフィン】 「体を動かすのが好きなので、今日も午前中は琵琶湖でウェイクサーフィンをして来たんですよ」。氏は笑顔で迎えてくれた。還暦を過ぎて …
【エリートビジネスマンから内装工事会社の社長へ】 目の前に現れた韓氏は短髪でTシャツ、短パン姿。親しみやすい笑顔で話し始めた。事前にホームページで拝見した長髪のITベンチャー経営者の風貌とは随分と違う。聞くとそのギャップを狙っているのだと言う。 京都での学生生活を経て㈱リクルートホールディングスに入社し、グローバル開発室長として、米国、欧州、東南アジアなど世界各地を駆け回り、数百億のM&Aを成立させてきたそうだ。年間300フライトというから驚きである。 そんな韓氏の転機となったのが、これまでの人生、世界各国での経験を振り返った時である。 中でも「ドイツでは大工などの建設職人さんの地位が高く年収 …
【伏見工業高校ラグビー部】 「私は、伏見工業ラグビー部出身です。かの有名な山口監督の時代に3年間頑張ったんですよ。社会人になってからつらいことが沢山ありましたが、当時の愛はあるけど厳しい厳しい指導を振り返れば、なんでも乗り越えられましたよ」。 ドラマ、スクールウォーズで有名になった伝説の監督に鍛えられた上村氏。思わず先が聞きたくなる。 【家業を継がずアパレル業界へ】 実家は解体業を営んでいたが、自分は四男で兄達が家業を継いでいたこともあり、父に守られた京都での生活を飛び出して東京のアパレル業界に就職したそうだ。修行時代を経て京都に戻り、女性服のアパレルショップを開業。順調に5店舗まで拡大した。 …
【〝尽くす〟が希薄な世で】 冷熱・暖熱・情熱の3つの〝熱〟で空調ニーズに応える設備会社、㈱京都設備。倉本氏は『情熱と志を胸に、信頼・繁栄・幸福の和を社会に広めます』をモットーとし、同社の先頭に立ち続けてきた。「人それぞれが持つ〝熱〟をしっかり受け止め、どのように応えていけるか。目に見えない〝想い〟を大切にしたいと考えています」 【〝顔〟の見える仕事〝声〟の届く現場】 同社の事業はエンドユーザー相手の元請け工事が大半を占める。「異端児と言われるかもしれませんが、下請け・孫請けで元請け業者を喜ばせても意味がないと思っています。お客様の声を基に事業展開する同業者は、あまりいないでしょうね」 現場社員 …
【令和5年、突然の発表】「年始の集まりで父が交代宣言をしまして、〝聞いてないぞ〟と驚きましたよ」 一週間後の総会、取締役会で正式に決議。ここに辻井木材3代目(明治20年創業時からは5代目)社長が誕生した。「当然〝社長〟と呼ばれますが、私は先代たち、そして社員らの実績の上に立たせてもらっているだけです」 気恥ずかしげにそう語る。 祖父である先々代社長は市売りが大好きで周囲から愛される人柄だったという。その祖父から父の代に替わり、事業を拡大。川上だけでなく、川下向けに『プレカット工法(従来は手工具で墨付け・加工していた木材をCADを用い自動加工する技術。品質の均一化や工期の短縮、建築コスト・産廃の …