政界羅針盤

永田町や霞ヶ関からみた政局を中心に一般の方も楽しめる内容です。
普段の地元の景色と違う議員や政局が読み取れるよう分かりやすく解説・分析してまいります。

キーパーソンに聞く ~北神圭朗 衆議院議員~

北神圭朗
北神圭朗(55)

 18年間アメリカで過ごし京都大学法学部を卒業後、大蔵省(現・財務省)に入省。2005年に初当選。その後、当落を繰り返し、先般の衆院選で無所属で立候補し国政復帰。京都4区選出4期。

 先般の衆院選で京都は自民党議席が半分になる政局となった。今後、京都政界がどうなるかキーパーソンにインタビューを敢行。今回は無所属の北神圭朗衆議院議員に都政や東京での維新の立ち位置などについて聞いた。


◆出馬に関して
 「元々旧大蔵省で十年間仕事をしてきて、国のために官僚より政治の方がやりたいことができると思い飛び出し、活動してきたが、選挙が弱いので落選と当選を繰り返した。今回苦節12年で当選させていただいた」

◆官僚あがりの強みは?
 「法案・法律や予算の仕組みを理解していることや霞が関への人脈は強い」

◆議員落選時の苦労は?
 「一番心が折れそうになったのは、もう無理ちゃうか?違う選挙区探した方がええんちゃうか?と親しい支援者に言われた時。裏を返すと、もうここでは無理で、違う道を選んだ方がいい、と言われる時が一番きつかった」

◆どう克服したか
 「政治の世界は就職活動ではないはずだ。例えば幕末の維新だったら、斬り殺される可能性もあり最後まで貫かないといけない。うまくいかない、生活が苦しいから辞めたとかは許されない。ただ今回、駄目だったら、足を洗う決意をしていた。前回落選時、正直もう政治生命終わる可能性があり、私は皆さんに聞きまわった。ところが、絶対辞めたらあかん!もう一回頑張れという声の方が圧倒的に多く、後押しをいただいたので、何とか、自分の心の軸を前向きに戻すことを度々やってきた」

◆国会トピックスは?
 「コロナ対策。中小零細企業、建設業は非常に厳しい。意外に聞こえるかもしれないが、私は消費税を中小零細に限り一定期間取らなくていいと考える。減税と言う意味でなく、税務署に納付する消費税を一定期間しなくていいと。固定費がかさんでいるのが、コロナの苦しみで、それを和らげる意味で訴えてきたが、残念ながら通らなかった」

◆外国との向き合い方は?
 「日本に多いのは、一つ目はお花畑。和菓子でも習近平に持っていき、話し合えばお互い人間だし、習近平も、いやもう尖閣諸島もあげますわ!と思っている人たち。二つ目は、みんな敵、もうジャングル状態。だからどの国も信用せず、妥協なしで、自分たちの主張ばかり通すという極論。両方とも根っこは一緒で、世界を知らないってことで、極端なイメージを持ちやすい。日本全体で言えばお花畑でずっと来たので、もう少し、中国・北朝鮮に防衛を含め備えはしっかりしないといけない」

◆防衛意識
 「首相官邸の周りは高層ビルだらけでバズーカ砲で一発。ホワイトハウス周辺では絶対高い建物を建てさせない。そういう規制のあり方が大切。お花畑の外交により、WTOの条約を結んだ時に、他の国は日本の土地も基本的に自由で買えるようにしたので、外国人がどんどん買っていく。他国は自国の国家の防衛に関わる土地は禁止と条約上保留をしている。日本は一切保留してなく、全部どうぞ、にした」

◆国民へメッセージ
 「国力がどんどん衰退しており、もう一度その回復のために、家族・子育て支援で、人口をある程度維持をしたい。また、技術革新は、中国に完全に追い抜かれている。人工知能、ブロックチェーン、電子マネー、ここは国主導で研究開発予算を増やして、これで経済成長を促進すること。一方で中国との軍事均衡が、どんどん日本にとって不利になっている。中距離ミサイルは、日本はもちろん憲法9条で持っちゃいかん、となっているが、実は同盟国のアメリカも、そういうミサイルがない。戦争するという訳でなく、平和を守るために、中国に隙を見せず抑止するため、様々な体制を作っていきたい。これは憲法にも関わる話で、私は憲法審議会にも入っているので、この仕事も頑張っていきたい」(敬称略)


《聞き手》京都芸術大学
  客員教授 大西 健嗣

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