政界羅針盤

永田町や霞ヶ関からみた政局を中心に一般の方も楽しめる内容です。
普段の地元の景色と違う議員や政局が読み取れるよう分かりやすく解説・分析してまいります。

キーパーソンに聞く ~柳本顕 衆議院議員~

衆議院議員 柳本顕
柳本顕

今年は参議院選挙を控え新たな政局が予測。特に大阪は全国的にも日本維新の会と自民党の攻防が激しい。この地域のキーパーソンにインタビューを敢行。今回は自民党の柳本顕衆議院議員に大阪での自民党の立ち位置などについて聞いた。

◆約6年ぶりの議員復帰は。
 「国に対する思いを持った一歩を踏み出した。5期16年間の大阪市会議員を務めた中で感じてきた大阪の課題を国からの違った視点で、どう課題解決できるか取組みたい」

◆昨年末の初国会感想は。
 「当たり前の事だが非常に範囲が広い。内政的なことから国防・外交、そして経済安全保障と言われる対中も含めた経済的な覇権争いの対応。ましてや今現在、コロナ対策で議論の幅が非常に大きく感じる」

◆国会へは自転車通勤か。
 「大阪市議時代から浪人中も含め大阪市内とりわけ地元の西成や住吉・住之江・大正あたりは細い路地も多く自転車で移動することが多かった。東京では普段、徒歩移動が多く、運動にもなり嫌ではないが、会議体が頻繁にあり、分単位で動くような時、これは歩きでは厳しいなという日に、そうだ自転車があるじゃないか、ということで自転車通勤をさせて頂いた。宿舎から議員会館まで徒歩で10分程度が自転車だと5分かからない。もちろん周辺に駐輪場もあり自転車使えるな、結構いけるじゃないかと思った」

◆大阪の維新の勢いに対してどう対応するのか。
 「個人的な部分と党としての部分がある。党の部分は自民党本部と大阪や関西としてどう対応していくかの切り口がある。今回の衆議院選挙いろんな総括があるが大阪として自民党の組織力を十分に活かしきれなかった。2019年、私が2回目出馬となる大阪市長選挙・統一地方選挙の際にも同様の総括があった。自民党は個人商店ぽく、一方で維新は会社組織と言うかフランチャイズと言うか、同じ色で同じ政策を訴え、代表となる顔の下で一定同じイメージを構築という組織力がある。大阪の自民党の顔役は誰?色は何色?訴える政策は?となった時、良くも悪くも一つに絞られるわけではなく、ありとあらゆる総花的になるところがあるので、しっかり有権者、自民党支持者はもちろん、無党派層にもアプローチできるようなイメージを作り出す必要がある」

◆これからの重点政策は。
 「今年は参議院選挙。大阪では松川るい参議院議員が候補予定。大阪府連において女性活躍を進める“わたしば”という組織を作り勉強会や発信をしている。大阪は女性活躍が一つのポイントになる」

◆大阪・関西万博は。
 「2025年の万博開催は一つの契機、発信ツールになると思う。岸田内閣の下で新しい資本主義、主役は地方という言葉が出てきた。やはり地方に目を向けた時、大阪の魅力、地方としての魅力と言えば中小企業。今デジタルやグリーンと言われているが、環境問題も含め、大阪の中小企業の技術を新しい時代に合わせて発信が重要。技術だけでなく、商品と売り方の3点セットでしっかり枠組みを作り、メイドイン大阪・メイドイン日本の商品を創り出していけば、大阪ブランドにもなり、そしてジャパンブランドにもなるので力を注ぎたい」

◆地元開催は楽しみか?
 「楽しみというよりは、重要だという意識がある。大阪や関西そして全ての来場者に楽しみにしてもらうよう進めなければならないと意識を強く持つ。万博は国が主導し進めていくもので、非常に心してかからなければならないという危機意識と使命感を持っている」

◆今後、国会議員として。
 「私の生まれ育った地元、大阪市のとりわけ西成・住吉・住之江・大正エリアは色んな意味で日本の縮図であり、10年後20年後の大阪、さらには日本の状況を予感させる社会的な動きがある。例えば観光インバウンドの流れ。実はここ十数年、それより前から外国人旅行者が訪れるような機運があった。社会福祉的な面だと子ども食堂は今や全国的に広まっているが、子ども食堂という言葉自体が広まる前から、食を通じて子ども達とつながりを作ったり、あるいは孤食に苦しみ悩む子ども達の対応やサービスを行政ではない社会福祉的なセーフティネットが地域内では構築されていた。今の国の政策が必ずしも現場と合致してないような事象が法令も含めてあるので、そういった現場の声を国に届けることにより、机上の論理でなく、現場に即応した法制度や事業施策の執行になるように声を挙げ、取り組んでいきたい」

◆国民へメッセージ
 「令和に入り新時代が始まろうとしている。とりわけコロナ禍を受けて、どういった新しい生活様式に基づく社会づくりが必要かも議論される中、国会では岸田新総理の下、新しい資本主義へ、新しい時代を切り拓くと大きく謳われているので、地域の皆様方としっかり現場で意見を交わしながら、その実情を政策反映へ新しい国づくりへと活かしていきたいと思っている」


【自民党 柳本顕(47)】
京都大学法学部卒業後、関西電力に入社したが大阪市会議員だった父の急死に伴う補欠選挙に出馬し最年少の25歳で初当選。5期市議を務めた後、大阪市長選挙に2度出馬するも惨敗。昨年の衆院選で比例近畿ブロック初当選(敬称略)


京都芸術大学 客員教授
      大西 健嗣

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