三英傑の織田信長・豊臣秀吉・徳川家康。彼らの性格の違いを表現した「ホトトギスの句」のように、3人の城づくりは三者三様の戦略の違いがあって、とても興味深いものがあります。今回は徳川家康の城郭戦略についてご紹介します。 「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」と詠んだ家康は、どんな人物だったのでしょう。「黒い天守と白い天守の謎」の記事で書いたように、幼少期から人質生活が長かった家康は、忍耐強く倹約家だったと言われています。防火性の高い白漆喰の天守を好んだのも、メンテナンスの手間がかかっても、それ以上に労力をかけて築いた天守を存続させるためには合理的と考えた家康の性格が伺えるでしょう。 近世城郭の …
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