戦国時代のヒーロー・織田信長。彼は、勝幡城→那古野城→古渡城→末盛城と目まぐるしく居城移転した父・信秀の革新的な城郭戦略を継承し、那古野城→清州城→小牧山城→岐阜城と、居城を替えながら「天下布武(てんかふぶ)」を掲げ、天下統一を目指しました。そんな信長が、統一のシンボルとして琵琶湖東岸に築いた城が「安土城(あづちじょう・滋賀県近江八幡市・東近江市)」です。 安土城の築城は、天正4年(1576)の正月からはじまりました。なんと信長は、標高約198mの安土山に「5重の高層建築物」を備えた「総石垣」の城という、前代未聞の城をつくり上げたのです。この安土城が、城の歴史において「近世城郭(きんせいじょう …
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