お城カタリストの城語り

日本には現在もかつての姿をとどめている城が12箇所あるという。古くは国府の守備の拠点として、そして武士の時代には、武士の居住地と敵からの侵入を防ぐためのバリケードとして作られた日本の城は、やがては政治の拠点としてその役割を変えてきた。シリーズ「お城カタリストの城語り」は、お城カタリストの野口紀美氏が、城の歴史にスポットを当て、我が国の歴史や文化を分かりやすく解説する。

【城の歴史27】三木合戦にみる戦国時代の城攻め

群雄割拠の戦国時代、覇権を競う戦国大名たちの中で絶対的存在感を示すのは、やはり織田信長です。桶狭間の戦い・姉川の戦い・長篠の戦いなど歴史的な戦いを繰り広げ、天下統一を目指して大躍進する信長は、歴史ファンを虜にするヒーロー的存在でしょう。そしてまた、柴田勝家・丹羽長秀・滝川一益・明智光秀・羽柴秀吉・前田利家・池田恒興など、著名で魅力的な信長の家臣たちにも注目が集まります。 天下統一を目指す信長の快進撃は、信長自身の戦略の巧妙さもありますが、彼ら家臣団の健闘なくしては成し得なかったことでしょう。家臣たちは戦いのために前線基地の城を築き、敵国を攻略すればまた新たな城を築いて攻防を重ねていきます。戦い …

この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。

価格:月額1100円(税込)

ログインして閲覧する

お城カタリストの城語り 
過去記事一覧

テキストのコピーはできません。