建武の新政が崩壊した後醍醐天皇は、神器を持って吉野に逃れ「南朝」を立てました。一方の足利尊氏が京都で天皇の「北朝」を立てたことにより、2人の天皇が並立する南北朝時代に突入します。 征夷大将軍に任命され幕府を開いた尊氏でしたが、社会の動揺は収まらず深まるばかりです。この南北朝の動乱は約60年の長期におよび、尊氏の孫で室町幕府3代将軍・義満の代になってようやく収束しました。 足利義満といえば、建物の内外に金箔を施した金閣寺を建立した将軍として有名です。明(みん・当時の中国)との勘合貿易(かんごうぼうえき)では、義満は「日本国王」と称され大きな利益を得ていました。 歴代の足利将軍の中でも印象的な義満 …
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