鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもとのよりとも)は、第56代・清和天皇の皇子・皇孫を祖とする「清和源氏(せいわげんじ)」の流れをくむ人物です。天皇の皇子が多数生まれてそのまま皇族になると、財政的にも逼迫し皇位継承問題で政治的混乱も招きかねません。そのために臣下の籍に降ろして、源朝臣(みなもとのあそん)姓を与えることで皇族から離脱させました。これを「賜姓源氏(しせいげんじ)」といいます。「源」はもちろん天皇と源を同じくするという意味です。この賜姓源氏は、第52代・嵯峨天皇の時代からはじまり、第106代・正親町天皇まで21の源氏の系統があるといわれています。頼朝は、清和天皇から賜姓された源氏ですので「 …
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