徳川幕府が西国の抑えの重要拠点として、絢爛豪華につくりあげた大阪城。その大阪城の見どころは、なんといっても「石」です。数トンの巨石が埋め込まれた石垣や、整然と積み上げられた石垣群の美しさは、江戸城でさえ敵わない規模と大きさです。大阪城石垣の総延長はおよそ12km、使われた石材の総数は100万個を超えるといわれます。 この大阪城の石垣は、江戸時代初期の元和6年(1620)から約10年間の大工事によって築き上げられた大作です。それは徳川幕府の命で行われた「天下普請」という、大名の石高に応じてエリアを分担する工事でした。この天下普請には、外様大名を中心に64の大名家が関わったと伝わります。 広い水堀 …
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