和・作法の彩り

全日本作法会で20年以上、作法に携わり、企業や大学にてマナー研修を実施している筆者が送る日本の礼儀・作法に関するチャンネル。
一口に礼儀・作法といってもそこに隠されている、込められている日本の心、文化について発信していきます。

「うめ」と「さくら」

 「うめは咲いたか、さくらはまだかいな」 江戸小唄の一節です。立春が過ぎたら、梅便りが待ち遠しくなります。 梅便りが届いたら、次は桜の開花のニュースを心待ちになりますね。 「うめ」と「さくら」は日本人が最も好きな花です。  「うめ」は春の訪れを知らせてくれます。原産国は中国ですが、日本に入ってきたのは弥生時代、または奈良時代に薬木として遣唐使が持ち込んだという説もあります。 それ故、奈良時代から平安時代初期までは、うめの花が愛でられています。 『万葉集』には118首におよぶ「うめ」を題材にした和歌が納められております。「さくら」を題材にした和歌は44首にすぎません。 天平2年(730年)1月1 …

この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。

価格:月額1100円(税込)

ログインして閲覧する

和・作法の彩り 
過去記事一覧

テキストのコピーはできません。