全日本作法会に師事している時、親先生が「作法の原点は古事記にあります」とご教示くださったことがあります。 「古事記」は漢文で記されていますが、やまと言葉でできている歴史書でもあるのです。 古事記と作法、どのような関係があるというのか。何年か前に、古事記の朗読会で前座として出演したときに、ある老紳士から問われたことがあります。お箸が出てきても、作法と結びつく描写はないではないか、と老紳士は考えられたのでしょう。 確かに、古事記には作法としての描写はありません。 お箸のことも、スサノオノミコトが川に流れているお箸を見て、上流に人が住んでいることを知ったということしか記されていません。お箸 …
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