和・作法の彩り

全日本作法会で20年以上、作法に携わり、企業や大学にてマナー研修を実施している筆者が送る日本の礼儀・作法に関するチャンネル。
一口に礼儀・作法といってもそこに隠されている、込められている日本の心、文化について発信していきます。

4.繋がりの始まり

ビジネスの場で、初めてお会いする方に名刺をお渡しする場面は多いです。ビジネスマナーの研修では必ず名刺交換の項目が組み込められています。さて、名刺は「名紙」ではなく、何故「名刺」なのでしょう。自分の名前を記してあるのなら名前の紙で「名紙」でも良いと思うのですが。 「名刺」と表されるのは、その始まりにありました。「名刺」は中国の後漢時代が始まりとされています。高官の邸宅を訪れ、面会を申し込むときに門前に用意されていた「刺」と書かれて木の箱がに、訪問者の名前を板に書いてその箱に入れるという慣習があったようです。現代の名刺の使い方とは少し違いますね。日本では、江戸時代に、訪問先が留守の場合和紙に墨で一 …

この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。

価格:月額1100円(税込)

ログインして閲覧する

和・作法の彩り 
過去記事一覧

テキストのコピーはできません。