神話でわかる日本の心

神話は、我々の祖先の物語。そこには、日本人が大切にしてきたものが語られています。神話から、日本人を知ることは、ひいては自分を知ることに繋がります。
神社参拝を契機に祀られている神々が活躍する神話に興味を持ち始め、2012年に神話を伝える活動を始めた筆者が送る神話から読み解くことのできる日本人のDNA、守っていくべきものとは…。

日本の神話ってどんなもの?

私の主催する日本の神話のお話会に、来られた方がよく言われることがあります。 「神社は参拝するけど、日本の神話はあまり知らないのです。  おまけに、神様の名前も長すぎて、とても覚えられないのです!」 びっくりするのが、覚え …

私の主催する日本の神話のお話会に、来られた方がよく言われることがあります。

「神社は参拝するけど、日本の神話はあまり知らないのです。  おまけに、神様の名前も長すぎて、とても覚えられないのです!」

びっくりするのが、覚えようとされていることです。 私は、「覚えようとされているだけ、凄いです!」と返しています。
日本の神話は、学校では習いません。私の小さい頃から現在に至るまで。 両親に聞くと、戦前は、小学校の教科書の中に物語として紹介されていたようです。
戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の政策によって、教科書から消されてしまいました。 新聞やテレビでも取り上げませんから、知る機会が殆どありません。

私の子供の頃は、「まんが日本昔ばなし」という番組が放送されていて、その中で、日本の神話の物語が、ひとつ、ふたつは、紹介されていました。   でも、そのような番組は、現在、放映されていないので、全く触れることがないのです。

◎日本の神話というと?

日本の神話というと、古事記と日本書記という書物があげられます。 それぞれについて、紹介します。

・古事記(こじき)

天武天皇の命を受け、稗田阿礼(ひえだのあれ)が口承で伝えられてきた神話を太安万侶(おおのやすまろ)が、書き記した書物。712年に完成。国内に向けられて書かれたため、漢文でなく、万葉仮名で書かれている
※万葉仮名  日本語を書き記すために、漢字の音を借用して用いられた文字。

・日本書紀(にほんしょき)

天武天皇の命を受け、国の歴史書として、編纂されて、720年に完成。対外的な国の歴史書の位置づけのため、全文、漢文で書かれている。

つまり、古事記は国内向け、日本書記は、その当時の先進国、中国向けに作成されたのです。 どちらかというと古事記の方が、物語性が強いように思います。
私自身も、お話会では、神様のお話ではあるけど、ものすごく人間臭い古事記のエピソードを多く紹介しています。

◎初ものづくしの日本の神話

そんな日本の神話ですが、面白いのが、初ものがたくさんでてきます。 少し紹介しますと...
・日本で、最初の夫婦ゲンカ                       ・日本で、最初の兄弟ゲンカ                       ・日本で、最初の引きこもり                       ・日本で、最初のお祭り                         ・日本で、最初のラブレター                       ・日本で、最初の育児放棄
こんなことやってるの?そう言いたくなります。 このあたりのお話も、これからの連載の中で、ご紹介して行きます。

このタイトルだけみていても、人間臭いです。 登場する神様の名前を現代風の名前に変えて、場面設定を現代にしたら、そのままドラマができそうです。 そう考えると、神様の時代から、神様も人間も、やっていることは変わらないようです。

だから、神話を学ぶことは、日本人を知ることに繋がるように考えています。 それは、1300年を超えて、私達に伝えられたプレゼントのように感じます 1300前の日本人が、大切にしてきた神様の物語。その中の神々の行動が、現代の日本人の行動とそっくりなのですから、それは、きっと大切に世代を超えて、遺伝子レベルで伝えられてきのだと思います。

そんな日本の神話を、これから、面白く、ご紹介して行けたらと思っております。

神話でわかる日本の心 過去記事一覧

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