少し横道にそれてしまい伊藤博文に関して述べたが、敢えて彼ひとりに照準を充てなければならなかったほど、日本史上未曽有の逆賊であり、売国奴を代表する人物であり、筆者が「明治維新」が革命であったと考えて止まない論旨の原点ともなっている。 前々稿で記したように、「輪王子宮が十万石以上の同盟諸藩に出した令旨には、「薩賊」が摂関・幕府を廃したことを、「大逆無道、千古この比なし」とはげしく非難し、その討伐をも委嘱した。 列藩同盟の意図するところでは、もはや「会津救解」ではなく、王政復古政変後の政体の否認であり、ここでも「外圧」(「局外中立」を謳い文句とした、イタリア公使、フランス公使〈ロッシュ〉、プロ …
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