「維新三傑」の大久保利通と木戸孝允だが、何れも「岩倉使節団」の副使として洋行し、幕末以来の宿願である開国・破約攘夷つまり不平等条約の撤廃と対等条約締結のため欧米を回覧し、予備交渉と欧米視察を進め、欧米の進んだ文化だけでなく、アヘン常用者や悲惨な貧困窟が存在するイギリス、フランスの労働者街の困難、ロシア農村の窮状など、資本主義の不完全性や危険性をも視察して帰国した。また、それまでの市民革命的な立場を改め、資本主義の全面展開に疑問を持つようになったとされている。 しかし、多少穿った見方とはなるが、それら見聞を広めた光景は誰によって示され、案内を受けたものであったのだろう。 名所旧跡を巡るツアーで …
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