-慶応3年のテロル- ・渕上郁太郎(慶応3年2月18日 筑後国山門郡東山村の山中) 天保8年10月に筑後国下妻郡水田村(現在の福岡県筑後市)の豪農・渕上佑次佑吉の次男として生まれた。天草で医師として開業したが、安政3年(皇紀2516年 西暦1856年)江戸に赴き大橋訥庵(儒学者:坂下門外の変を首謀)の門下に入り、尊王攘夷派志士との交遊の発端となった。 更に、真木和泉(久留米藩士:尊王攘夷派活動家)らとも知己を重ね、「八月十八日の政変」「池田屋事件」などの難は逃れたものゝ、「禁門の変」で長州藩が敗れると対馬藩に逃れたが、慶応元年4月に幕吏に捕縛された。 獄舎から、「長州征討回避論」が幕府訊問使 …
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