約10ヶ月に及んだ(11月18日帰国)パリ講和会議随行の記録は、翌年「戦後欧州見聞録」一巻として著されたが、「英米本位の民主主義を排す」で発揮された筆致と識見は随所に示されている。 そして、地球規模の陰謀とも言える共産主義の跋扈が日本をも席巻しはじめ、大正11年7月には日本共産党が結党、同年11月にはコミンテルンに加盟している。(コミンテルンが日本に「支店」を出したようなもの) 更にこの頃から、共産主義が背後で蠢いているとみられる事件が中国大陸で頻発し、日本国内でも虎ノ門事件(大正12年12月27日 迪宮裕仁親王―後の昭和天皇陛下―への暗殺未遂)など、関東大震災(大正12年9月1日)後の社会不 …
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