砂浜で膝を抱えて悩んでいると海の向こうから、イモの葉で作った船に乗って神様がやってきます。名前を尋ねても答えません。周りのものに聞いても解りません。カエルに聞くと案山子が知っていると言います。そこで、案山子に聞くと高天原に住んでいるカミムスヒの神の子供というではないですか。さらに詳しく聞くと、あまりに小さいので、カミムスヒの手のひらから、零れ落ちた神様なのだそうです。 神話の中のひとコマです。砂浜で膝を抱えていたのは、出雲で地上界の王になったオオクニヌシ。独りで国を治めていく自信がなく、悩んでいたのです。海からやって来た小さな神様は、スクナビコナという名の神様でした。その後、スクナビコナは、オ …
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