神話でわかる日本の心

神話は、我々の祖先の物語。そこには、日本人が大切にしてきたものが語られています。神話から、日本人を知ることは、ひいては自分を知ることに繋がります。
神社参拝を契機に祀られている神々が活躍する神話に興味を持ち始め、2012年に神話を伝える活動を始めた筆者が送る神話から読み解くことのできる日本人のDNA、守っていくべきものとは…。

オオクニヌシ(大黒様)の背負う袋の中身!

オオクニヌシは、始めて日本を治めた神様です。いわば、日本の王様。この王様、戦わない神様でもありました。別名、大国様とも言います。 正月の宝船に乗船している七福神のひとりです。大きな袋を背負って、手には打ち出の小槌を持っています。打ち出の小槌を振ると宝物がたくさん出てくる。一寸法師の話から、そのことは知っていました。だから大黒様の背負う袋の中身は、たくさんの宝物だと考えていました。日本の神話に興味を持ち、古事記を読んで驚きました。大国様である、オオクニヌシが背負っている袋の中身は、たくさんの兄神たちの旅行道具一式だったのです。 出雲のいた兄神たちとオオクニヌシ。末っ子がオオクニヌシです。隣の因幡 …

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