【ケースワーカーから政治家の道へ】
弱冠33歳にして、全国最年少女性市長の川田翔子八幡市長は、いまや注目の的である。これからどのように八幡市政を担っていくのだろうかと興味深々でインタビューに臨んだ。
川田市長は京都大学を卒業後、京都市役所に就職。生活保護のケースワーカーとして従事した。知的障害を抱える弟を受け入れてくれる学校が住まい近郊にはほとんどなく、苦労している両親の姿を見て育ったことが、社会的弱者をサポートする仕事を志すきっかけとなったそうだ。
【山東昭子参議院議員との出会い】
しかしながら、行政のサービスだけでは、それがなかなか叶わないことを実感し、政治家への道を志そうと決心した。そんな折、同級生の紹介で、参議院議長まで歴任された山東昭子先生の私設秘書となる機会を得た。山東先生からは、市民への寄り添い方、心の動かし方など、政治家としての心構えを大いに学んだそうだ。
【市民の心を動かす政治活動】
その後、京都の参議院選挙を手伝ったご縁もあって、八幡市長選に出馬することとなった。
八幡市民の気質は、“心は熱いが、厳しいこともはっきり言う”とも称される。市長は市民とどのように向き合っていくのか問うてみた。「人の心を動かすには、とことん努力する姿を見てもらうことです。古典的かもしれませんが、自分で足を運んで多くの人に会って話し合い、礼儀をつくすことが大切です」と気迫のこもった言葉で語った。
【選んでもらえる八幡市を目指して】
まずは、八幡市の人口減少を食い止めねばならないと考える。子育て世代の家族に選ばれ、転入してもらうため、市長就任後数ヵ月で矢継ぎ早に『18歳までの医療費無料』『給食費の25%カット(市負担)』などの施策を打ち出した。
また、大阪市内・京都市内どちらへも約30分でアクセス可能な地の利を生かした企業誘致や、市内に多くある中小企業の賃金アップを目指す。
さらには、観光事業の発展に向けた取り組みも推進する。八幡市には、大河ドラマ「光る君へ」の主人公、紫式部にゆかりのある石清水八幡宮もあり、社殿は国宝指定されている。これら素晴らしい観光資源を生かして、京都市や大阪からの観光客の導入、ひいては、全国からの移住者の増加に繋げたいと熱く語った。
これら施策を実現し、八幡市を“選ばれるまち”にすべく、川田翔子市長は休日返上で日々の業務に打ち込んでいるそうだ。
【寵辱不驚】
市議会議員も市の職員も八幡の熱い気質の人。若い女性市長が、彼らとどのように協働していくのか聞いてみた。「もちろん、厳しいことも言われています。でも、しっかりと筋が通る説明を何度もして、納得してもらっています。何度言われても、私がへこたれないので最後は認めてくれるんですよ」と笑みを浮かべながらも、自信に満ちた表情で語った。
市長の座右の銘は、“寵辱不驚(チョウジョクフキョウ/名誉を得ても恥辱を受けても、ともに心を動かすことをしない)”だそうだ。
【市長に託す想い】
インタビュー中は終始、川田市長の自信に満ちた振る舞い、気迫に圧倒された。
一見、華奢な若い女性市長だが、優秀な頭脳、実行力、計り知れないパワーを持っている。
これからの、八幡市の変遷と発展が楽しみである。
(社主 上中康司)
【八幡市役所】
京都府八幡市八幡園内75
℡075-983-1111(代表)
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