新作映画が出るたびに、どの映画を観ようか悩む人も多いのでは?シリーズ「シネマティック・ロンダン」では、フリーアナウンサーであり、映画パーソナリティーでもある津田なおみ氏による、おすすめ映画のレビューをいち早くご紹介します♪
皆さんはご存じでしょうか?日本は世界経済フォーラムの男女平等ランキングで、2018年は149カ国中110位。悲しいかな、G7最下位を走り続けています。2014年から安倍内閣では最重要課題のひとつとして「すべての女性が輝く社会作り本部」を立ち上げ、有識者を交え、毎年、重点方針を発表しています。しかし、近頃あった大学医学部の入試女性差別問題などを聞くにつけ、まだまだ女性が「輝く」を実感するには至らないでしょう。それでも、今の自由は、もしかしたら、誰かが信念を貫き勝ち取った自由であるかもしれない。そう思う時、「輝く」ためには、女性自身が今の窮屈さを自分自身のこととして意識しなければならないでしょう。 …
海外に行った際にテレビなどを見ていると、ニュースの優位性をよく感じます。例えば、今、日本では韓国や北朝鮮問題などが毎日流れてきますが、欧米ではシリア問題などがトップニュースです。自国との関係や距離などで、ニュースの優位は変わりますよね。 思い出してみて下さい。2011年、日本での一番大きな報道は東日本大震災でした。しかし、その数ヶ月後に、ノルウェーで起きた事件については、日本でも報道されたのですが、不勉強な私は全く知らないままでした。今回、『ウトヤ島、7月22日』が公開されたことで、この事件を知る事ができ、自分の世事の疎さに反省しつつ事件の恐ろしさを知ったのです。 鑑賞後は焦げすぎた料理を食べ …
何のためにこの旅をするのか。 それがこの映画の大きなテーマでもあります。 つい先日,開催された2019年のアカデミー賞で、堂々3部門(作品賞・助演男優賞・脚本賞)を受賞した本作。1960年代のアメリカ南部を舞台に、白人と黒人のおじさんが織りなすハートウォーミング・ロードムービーです。 リンカーン大統領による「奴隷解放宣言」から100年経った1960年代になっても、アメリカ南部では、「ジム・クロウ法」と呼ばれる「人種分離法」がありました。通機関や学校、水飲み場やトイレ等の公共機関だけではなく、、ホテルやレストラン、バーなどでも、アメリカにおける多数民族である白人と、黒人や全ての有色人種は分離され …
私は、小さい頃から犬だいすき派でした。子供の頃から家には雑種の「ペル」がいて、その次はマルチーズの「ロン」が居て、長い間、犬と共に暮らしてきたのですが・・・。 今は、猫をみると「わ~」と興奮して、追いかけていってしまいたくなるほどの、猫好きになってしまいました。 それは、数年前に、うちのマンションの敷地に野良猫が居つくようになったことからでした。その猫は、よく芝生の上でひなたぼっこをしていて、「おいで~。」というと、いつもひょこひょこやってきて、私の足に身体をつけてスリスリしてくれるのです。これまで、猫経験がなかった私は、「猫も懐くのだ」ということを初体験し、なんだか可愛くなってしまって、勝手 …
いよいよ、映画の祭典、米アカデミー賞の発表が現地時間、2月24日に行われます。今回は、今年度ノミネートされた作品の中から、9部門、10ノミネートされている私のおすすめ作をご紹介しましょう。 アメリカより一足早く開催された英国アカデミー賞では、最多7冠を総なめにした『女王陛下のお気に入り』です。舞台は、18世紀のイングランド。アン女王と彼女に仕えた女性2人が繰り広げる宮廷ドラマです。 この作品の上映中、私はほとんど瞬きをしていなかったかもしれません。それ程、人間の欲望を満たすために相手を蹴落としていくさまが恐ろしいのです。しかし、その怖さも、見続けているとだんだん「わわ、ここまでやるかっ!!」と …