映画は、2つの原点があるというのを前回にお伝えしました。ひとつは、エジソンが発明した「キネトスコープ」。もうひとつは、リュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」です。この2つは、それぞれ、別々のルートで、ほぼ同時期に日本にやって来ました。最初に海を越えたのがエジソンの「キネトスコープ」。しかも、それは神戸の地に到着したのでした。 アメリカの発明王、エジソンが考案した「キネトスコープ」は、明治29(1896)年の秋、神戸の港に降り立ちました。高さ1メートル強の木製の長方形の箱の中で、フィルムが1秒間に30~40コマほど進み、連続的に映し出される映像を、のぞき窓から見るといったものでした。今の …
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