私たちは、人生の選択を、目の前に見えていることだけに頼りすぎていないでしょうか。本当に感じている気持ちは、知的に感じる事とは違うということに気づいているでしょうか。『エマの瞳』はそんなことを考えさせられる作品です。 『ベニスで恋して』(2000年)のイタリアの名匠シルビオ・ソルディーニ監督は、原題の『Il colorenascosto delle cose(事物の隠れた色)』について、直接見えないけれど、後になってから大事な何かが明らかになることだと語っています。欺瞞だらけの男性と盲目の女性との、イタリアを舞台にした恋の物語です。 ローマの広告代理店に勤めるテオ(アドリアーノ・ジャンニーニ …
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