米国映画の発展に、ミュージカルが果たした役目は大きいと言われています。特に、1950~60年代の作品には『雨にぬれても』や『サウンド・オブ・ミュージック』など、今も語り継がれ、歌い継がれている名作が多いことからもお分かりになるでしょう。 その中で異彩を放つのは、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台をニューヨークに置き換え、ブロードウェイで初演し映画化された「ウエストサイド物語」です。ミュージカルと言えば、とにかくゴージャスに歌やダンスを堪能するエンターテイメントでした。ところが、この作品では、恋する二人の背景に人種間の差別や偏見を書き加え、社会性を前面に押し出しました。ここが新し …
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