作家・三島由紀夫が自決する1年前、東京大学駒場キャンパスで行われた伝説の討論会を捉えたドキュメンタリーである。 1969年5月13日、三島由紀夫は、学生運動の中でも、機動隊との衝突も辞さない武闘派といわれた東大全共闘との討論会に呼ばれた。三島は、警視庁からの警護の申し出を断り、単身で乗り込む。待ち構えるのは千人を超える学生たち。彼らは天皇主義者の三島を「論破して立ち往生させ、舞台の上で切腹させる」と息巻いていた。 一触即発的な応酬が繰り広げられると思いきや、意外にも、三島は開口一番、「皆さんは、100円以上のカンパを出して集まっているそうですが、わたしは謀らずも諸君のカンパの資金集めに協力して …
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