幕末は、外国船の脅威に備えるため、800を超える「台場」が築かれた築城ラッシュの時期でした。(詳しくは、過去記事「【城の歴史43】異国船の脅威に備えた幕末の城」をご覧ください)台場とは、大砲を備えた軍事施設のことです。つまり、台場の数以上に「大砲」が必要だったということです。 そもそも、幕末期にこれほど多くの大砲をつくることができたのでしょうか。疑問に思い調べてみると、当時の日本で最先端の産業技術を持つ藩に行き当たりました。それは、佐賀藩です。 歴史と城を愛した作家・司馬遼太郎は、「幕末、佐賀藩ほどモダンな藩はない。」(司馬遼太郎『アームストロング砲』より)と、佐賀藩が軍隊の制度も兵器において …
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