お城カタリストの城語り

日本には現在もかつての姿をとどめている城が12箇所あるという。古くは国府の守備の拠点として、そして武士の時代には、武士の居住地と敵からの侵入を防ぐためのバリケードとして作られた日本の城は、やがては政治の拠点としてその役割を変えてきた。シリーズ「お城カタリストの城語り」は、お城カタリストの野口紀美氏が、城の歴史にスポットを当て、我が国の歴史や文化を分かりやすく解説する。

【城の歴史43】異国船の脅威に備えた幕末の城

城は防御のための軍事施設です。「前回」と「前々回」の記事の通り、江戸時代を通して城の補修工事は行われてきましたが、江戸時代初期の一時期を除いて、城が新規に築城されることはありませんでした。つまり、軍事施設の城を築く必要がないほどに、江戸時代の日本は平和だったということです。 多彩な文化が花開き、平和で安定した統治が行われていた江戸時代。250年を超える太平の世を震撼させた出来事は、嘉永6年(1853)6月3日の黒船来航です。アメリカ東インド艦隊司令長官ペリー率いる4隻の軍艦が、江戸湾の入口である浦賀沖に姿を現したのです。 圧倒的な軍事力を持つ黒船の来航は、重大な脅威でした。ペリーの艦隊が引き上 …

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