飛鳥時代の古代山城は、「白村江(はくそんこう)の戦い」の大敗をきっかけに、自国の防衛のために築かれた城です。古代山城を理解するためには、この戦いの背景を理解する必要があると思いました。白村江の戦いとは、一体どのような戦いだったのでしょうか。 当時の朝鮮半島では、高句麗(こうくり)・百済(くだら)・新羅(しらぎ)の三国の争いに、中国の唐(とう)が加わり、社会的な緊張が続いていました。白村江の戦いは、唐と新羅の連合軍と対戦した古代史上最大の海戦です。天智天皇2年(663)に、朝鮮半島の中西部を流れる川の河口付近で、倭国と連合軍は激突しました。白村江の戦いの発端となったのは、戦いの3年前に起きた百済 …
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