前稿では、主に庶民の祭りを取り上げました。元々「まつり」というのは「神様を祀る」「先祖をお祀りする」と表現するように、神仏をおもてなしすることと言えます。 大言海(昭和初期の国語辞書)によると「まつる」は「誠を致し、儀を正し、神霊を慰む」とあります。日頃から神様に接しておられる神社や皇室にも「祭り」はあります。 祭りは春と秋に多く催されます。それは、宮中の祈年祭と新嘗祭に対応しての予祝祭と収穫祭でもあります。 そして、神社および宮中での収穫祭が神嘗祭から繋がる新嘗祭となります。 神嘗祭はその年の実りである新穀(初穂)を天照大神に捧げる感謝祭です。天照大神を祭神としている伊勢神宮で行われます …
この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。
価格:月額1100円(税込)
ログインして閲覧する 会員登録して購入する