贈り物を交わす慣習は世界中で見受けられます。日本においては他国より、贈答が多くやり取りされているのではないでしょうか。前稿で記したのですが、八朔の「田の実の節供」のように収穫物は神、日本では大いなる自然、からの賜りものという考えが根底にあるがゆえに、感謝を込めて神様へ供えていました。「神饌(しんせん)」と呼ばれた供物はその後、仲間や友人、知人たちと「直会」として分け合い、飲食をともにしました。 それは、神様との縁を固くするだけでなく、親戚や地域の人たちなどお人との縁も密にする目的もあります。 贈答の起源は、このように自然への敬い、神への祈り、そして日々無事に過ごせる喜びを人々と分かち合うこ …
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