「うめは咲いたか、さくらはまだかいな」 江戸小唄の一節です。立春が過ぎたら、梅便りが待ち遠しくなります。 梅便りが届いたら、次は桜の開花のニュースを心待ちになりますね。 「うめ」と「さくら」は日本人が最も好きな花です。 「うめ」は春の訪れを知らせてくれます。原産国は中国ですが、日本に入ってきたのは弥生時代、または奈良時代に薬木として遣唐使が持ち込んだという説もあります。 それ故、奈良時代から平安時代初期までは、うめの花が愛でられています。 『万葉集』には118首におよぶ「うめ」を題材にした和歌が納められております。「さくら」を題材にした和歌は44首にすぎません。 天平2年(730年)1月1 …
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