和・作法の彩り

全日本作法会で20年以上、作法に携わり、企業や大学にてマナー研修を実施している筆者が送る日本の礼儀・作法に関するチャンネル。
一口に礼儀・作法といってもそこに隠されている、込められている日本の心、文化について発信していきます。

9.季節のお話~着せ綿~

「菊の花 若ゆばかりに袖ふれて花のあるじに 千代はゆづらむ」  紫式部の歌です。  菊の花の着せ綿で身体を拭えば、千年寿命が延びますが、私は少し若返る程、袖を濡らすだけにして、千年の寿命は貴方様に譲ります。  紫式部は、藤原の道長の北の方(道長の奥様)より「菊の着せ綿」を贈られ大喜びしてこの歌を詠んだとされています。  「着せ綿」というのは、九月八日の夜菊の花の上に綿を被せておき、露に濡れた綿で身体を拭うと健康になり若返るという風習で、平安時代、公家の社会で広まっていたのです。  この「着せ綿」も九月九日の「重陽の節供」と関わりがあります。  「重陽の節供」というのは、江戸時代に制定された「五 …

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