神話でわかる日本の心

神話は、我々の祖先の物語。そこには、日本人が大切にしてきたものが語られています。神話から、日本人を知ることは、ひいては自分を知ることに繋がります。
神社参拝を契機に祀られている神々が活躍する神話に興味を持ち始め、2012年に神話を伝える活動を始めた筆者が送る神話から読み解くことのできる日本人のDNA、守っていくべきものとは…。

商売繁盛のえべっさんのルーツとは?

1月10日と聞くと、関西では十日戎のことが頭に浮かんできます。 テレビのニュースでも「商売繁盛で笹持ってこい!」の声や福娘の姿が映し出され、各地の戎神社は、福笹を買い求める人であふれかえります。”えべっさん”という名前で親しまれている、各地の戎神社で祀られている神様、正式の名前は、えびす神と言います。漢字で書くと、恵比寿神又は蛭子神です。 このえびす神、お正月でおなじみの宝船に乗っている七福神のひとりです。そして、七福神の中で、唯一の日本出身の神様なのです。七福神の他の神様、大国天、弁財天、帝釈天はインド出身。寿老人、布袋様、福禄寿は、中国出身です。そんな、えびす神の出生のお話は、ちょっと悲惨 …

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