短期大学卒業後大手地方銀行に長年勤務 着付けを習うことで、日本の文化に興味を持つ全日本作法会で20年以上、作法に携わる。 企業や大学にてマナー研修を実施
今回は、海外の国における「食」の歴史についてです。 日本料理の歴史は古いのですが、諸外国の「食」にも当たり前ですが、歴史があります。あらゆる事にいえますが、ある程度歴史から知らないと、本質が見えてきません。 ・イタリア料理 イタリア料理はフランス料理よりも古く、古代ローマ帝国の時代にまで遡ります。古代ローマ人は何よりも食べることを好み、一食一食に時間をかけていました。一食を必ずコースにしており、一日に三食取っています。 上級階級のローマ人は、腕の良い料理人を呼んで、客をもてなしました。料理人たちは腕を競い、他の国の追随を許さないほど豊かな食文化が生まれます。ローマ帝国がヨーロッパ全体に勢力 …
フランス料理 オードブル 前菜のことです。一番外側のナイフとフォークで食べます。カナッペなどは直接手でつまんでいただいてもよいです。 スープ・パン 手前から向こうにすくって飲むのがイギリス式。向こう側から手前にすくうのがフランス式です。最近は手前から向こう側へすくうのが主流となります。また、両端に取ってが付いているブイヨンカップは持ち上げて飲んでも良いのです。常に+姿勢を良くし、音は立てないことが肝要です。 スープが残り少なくなったら、器を少し傾けるのが良いとされていますが、正式な場所では必要以上に傾けず、すくえなくなった時点で終わりにします。 魚料理 パンは一口ずつちぎって、残りは …
神話の時代から 古代では日本に暮らす人々は何を食べていたのでしょう。 周りが海、暖流と寒流が交叉する海域には豊かな海の幸が育ち季節の移り変わりの四季は多種多様な植物を茂らせ、食環境には恵まれています。 古事記や日本書紀に納められた中にも、食にまつわる話があります。特に「穀物」に関係するお話しが多く、それは稲作が始まるから、粟や稗などの穀物は存在していたということでしょう。やがて稲作が伝承すると、各地で米が作られるようになり、米が中心の食文化が生まれます。 米は栄養価が高く力の元となる穀物であり、備蓄性も高いので、税として農民から中央政権へ治めるようになり、やがて稲作は国策となっていくのです。 …
日本料理の特徴 日本料理には長い歴史に基づいた特色があります。味、調理法、色は「五原則」を基本とします。 五味 苦い 酸っぱい 甘い 辛い(香辛料の辛さ) 鹹い(塩からい) 五法 焼く 煮る 揚げる 蒸す 生 五色 青 朱 白 黒 黄 五色の食材を使えば、栄養的のバランスが良く、色彩からも食欲も出ます。この五色は四季、春夏秋冬の日本での色でもあるのです。会席料理・懐石料理などは、この五原則が用いられています。 基本作法 ・ 和室には、基本座って入室します。ただ、和室でも椅子とテーブルが用意されている場合は立って入ります。 ・ 部屋の中に座布団が置かれていたら、、座 …
食事は多くは各家庭で行われます。人はお母さんのお腹の中から出たら食べていかないと生きていけません。 日本には古くから伝わる「お喰い初め」という儀式があります。赤ちゃんが生まれて100日目に、歯が丈夫で一生食べるのに困らないように、という願いを込めて、赤ちゃんに石を噛ませたり(実際はまねごと)タコを食べさせたりする儀式です。 お喰い初めのお膳には、家紋を入れて、儀式用の塗のお椀などを新調します。一生に一度しか使わないかもしれない食器です。不経済で、贅沢品ともいえるでしょう。 しかし、成長した子供が、その食器を見て、お喰い初めのことを聞かされてとき、自分自身の誕生を喜んでくれる親がいる、または、両 …